不登校なのに、勉強もせずにスマホやゲームばかり。

「もう取り上げたほうがいいんじゃないか」
不登校の子どもを持つ親なら、一度は本気で悩むと思います。
私もそうでした。何度も取り上げましたし、何度も返しました。
その結果、分かったことがあります。
「取り上げるか、返すか」で悩んでいる限り、状況は好転しません。
これはきれいごとでも、専門家目線でもありません。
6年以上、不登校の子どもと向き合ってきた、かなり生々しい実感です。
不登校の子供からスマホ・ゲームを取り上げた結果、起きたこと【失敗体験】

不登校で、ほぼ一日中布団に籠もっていた時期がありました。
当時は「学校の時間帯はスマホ使用禁止」というルールを決めて、スクリーンタイムで制限をかけていました。
ところが、なぜか1分だけ制限が解除される隙間があり、「1分ゲーム → 制限 → 1分ゲーム → 制限」これを朝から夜まで繰り返していたんです。
さすがに異常だと思い、「もう全部取り上げるしかない」と判断しました。
結果はどうなったか。強く落ち込み、頭を壁に打ちつける行為が出ました。
一日では終わらず、その状態が続き、正直、こちらが耐えられなくなって返しました。
このとき初めて気づいたんです。あの子にとって、スマホやゲームは“娯楽”じゃなかった。外とつながる、ほぼ唯一の居場所だったんだと思います。
「不登校=スマホ依存」と決めつけると、親子関係の判断を誤る
不登校の子どもにとって、スマホやゲームは依存しやすい。
これは事実です。
仮想空間はストレスが少なく、オンラインでは人ともつながれる。自己肯定感も保ちやすい。でも同時に、それが“命綱”になっているケースもある。
この状態で「勉強しないから」「昼夜逆転しているから」という理由だけで無理やり取り上げると、親が想像しているより深刻な反応が出ることがあります。
私は実際にそれを見ました。
じゃあ、スマホを取り上げなければいいのか?それも違う
ここで多くの親が、次の罠にハマります。
「じゃあ、もう好きにさせるしかないのか」
これも違います。
実際、子どもの状態が少し安定し、学校に“行こうとする気配”が出てきた時期があります。
その頃は「行こうとしない日はスマホを使えない」という約束を決めていました。
このとき取り上げても、以前のような激しい落ち込みは起きませんでした。
スマホがない時間に漫画を読んだり、録画番組を見たり、こちらに話しかけてくることも増えました。
同じ「取り上げる」でも、子どもの状態によって結果はまったく違う。
つまり問題は、「取り上げるか、返すか」の二択ではないんだと感じました。
不登校中のゲーム制限で親がハマる地獄は「二択で考えてしまうこと」
多くの親が苦しむ理由はこれです。
「取り上げたら壊れそうで怖い」
「でも放置したら将来が詰みそうで怖い」
「どちらを選んでも不安」
こんな気持ちを、行き来していませんか?
でも、この選択自体が間違いではないでしょうか。
視点を変える:不登校の親の役割はスマホの「管理」ではない
ここで、私の考えは大きく変わりました。
私の役割はスマホを管理することでも、無理に学校へ戻すことでもない。
「選択肢を、消さずに残しておくこと」
これだと思うようになりました。
外に出られないなら、家の中に社会を引き込めばいい。今の時代は、さまざまな選択肢があります。
オンライン授業、通信制高校、在宅で学べる環境、これらは将来につながるスキルになります。
今すぐ子どもが動かなくてもいい。
でも、親が「道は一つじゃない」と知っている状態は、メンタル的にまったく違います。
不登校の将来を「詰ませない」ために、親が先に安心するための具体的な一手
資料請求は、「子どものため」にやるものじゃありません。
親が“詰み感”から抜けるためのお守りです。
- 今の学校に戻れなくても、高卒資格は取れる
- 家から一歩も出ずに学べる選択肢がある
- 将来につながるルートが存在する
これを具体的に知っているだけで、スマホを握りしめる子どもを見るときの絶望感は多少減ります。
不登校の親の不安の素は、「将来子どもが自立できるか」「どの程度学費がかかるのか」など先が見えないブラックボックスだからこそ恐怖が増すんだと思います。
情報を得ておくだけで、このブラックボックスが少しクリアになり、先の見通しが立ちやすくなります。
そう考えると、情報を知っているだけで、少しだけ未来が開けてきませんか?
まとめ:不登校とスマホ・ゲームは「敵」じゃない
スマホやゲームを取り上げるかどうかで、消耗するのはもう終わりにしませんか。
不登校は、失敗ではありません。私は、その子の特性で生き方の分岐点だと思っています。
親ができるのは、無理やり動かすことではなく、「選択肢を、用意しておくこと」。
私はそう割り切ってから、少しだけ楽になりました。まだ正解は出ていませんが、はっきりと特性が出ているので、それに合わせて進む方が親子ともども精神的に楽ではないでしょうか。
同じ場所で悩んでいる親が、一人でも息をしやすくなればと思います。
▶そうは言っても、ある日限界を通り越して取り上げてしまいました。
結果はこちらの記事をご覧ください。
▶不登校の家庭での接し方を段階的に理解するなら【こちらの記事】


