不登校が続くと、「高校はどうしよう」「通信制高校なら通えるのかな」と考えることが増えてきます。
私も、子どもの高校進学について考える中で、まずは公立通信制高校という選択肢があることを知りました。
一方で、私立通信制高校には、通学スタイルや学習サポートなど、学校ごとにさまざまな特色があります。
不登校の子の中には、こうしたサポートが安心につながる子もいるのではないかと思い、私立についても調べてみることにしました。
この記事では、不登校の子が私立通信制高校を検討するときに、親として確認しておきたいことをまとめます。
▶不登校で「高校に行ける気がしない」と感じてしまう親へ。公立通信制という選択肢
私立通信制高校まで調べようと思った理由

以前、私は「私立の通信制高校は学費が高そう」という印象を持っていました。
実際、子どもの高校進学について先生やスクールソーシャルワーカーに聞いたときも、私立通信制は費用面や通学距離の面で、わが家には少し現実的ではないように感じていました。
その後、公立通信制高校という選択肢を知り、「費用を抑えながら高校卒業を目指す道もあるのか」と少し気持ちが軽くなりました。
ただ、不登校が長く続いている子の進路を考えると、費用だけでは決めきれません。
たとえ学費を抑えられても、本人が学習を続けられなければ苦しくなるかもしれない。
逆に、費用がかかっても、本人に合うサポートや通い方が見つかれば、安心して前に進める子もいるかもしれない。
そう考えると、公立だけでなく、私立通信制高校の特徴も知っておきたいと思うようになりました。
私立通信制高校には子どもに合わせて検討しやすい面もある
私立通信制高校について調べてみると、通学日数や学習方法、先生との関わり方などは学校によって異なります。
たとえば、
- 自宅学習を中心に進める
- 週に数日通学する
- オンラインを活用して学ぶ
- レポート提出や学習計画を相談する
- 進学や就職について相談する
- イベントや生徒同士の交流に参加する
など、学校や選ぶコースによって通い方はさまざまです。
毎日同じ時間に登校することが難しい子にとって、通い方を検討できることは安心材料のひとつになると思います。
また、不登校が続くと、勉強の遅れや卒業後の進路についても不安が大きくなります。
そんなとき、学習面や進路面について相談できる環境が合う子もいるでしょう。
「通信制高校ならどこでも同じ」ではなく、本人の状態や希望に合わせて学校を見ていくことが大切なのだと思いました。
私立通信制高校のサポートが合いやすい子

私立通信制高校のサポートが安心につながりやすいのは、次のような子かもしれません。
- 一人で学習を進めることに不安がある
- 分からないことを先生に相談したい
- 少しずつ通学や外出の機会を増やしたい
- 同年代とのつながりを持ちたい
- 卒業後の進路について相談したい
- 自分に合うペースで高校生活を送りたい
不登校の子の中には、「学校には行きづらいけれど、勉強は続けたい」「人と関わりたい気持ちはあるけれど、毎日の登校は難しい」という子もいると思います。
そのような子にとって、通い方を選びやすく、困ったときに相談できる環境は心強いものになりそうです。
また、親にとっても、学習状況や進路について相談できる相手がいることで、不安をひとりで抱え込まずに済むかもしれません。
不登校が長くなるほど、「この先どうなるのだろう」と考えてしまう日が増えます。
本人が受け取りやすい形で支えてもらえる学校なら、私立通信制高校も進路の候補に入れて考えたいと思いました。
必要なサポートや距離感は子どもによって違う
一方で、どのようなサポートが心地よいかは、子どもによって違います。
先生とのやり取りが安心につながる子もいれば、今は人と関わること自体が負担になっている子もいます。
イベントや交流を楽しみにできる子もいれば、できるだけ静かに過ごしながら卒業を目指したい子もいるでしょう。
わが家の場合、子どもは朝起きること自体が難しく、昼過ぎまで眠っている日も少なくありません。
親が声をかければすぐに動ける、という状態でもないため、決まった時間のオンライン授業や週に何度かの登校をすぐに続けられるかは分かりません。
だからといって、私立通信制高校が合わないと決めつけるつもりはありません。
録画授業を自分のペースで見られる学校や、登校頻度を相談できる学校、必要なときだけ相談しやすい学校なら、本人の負担を抑えながら検討できる可能性もあります。
大切なのは、「サポートが多い学校がよい」「自由度が高い学校がよい」と親が先に決めることではなく、本人が受け取りやすい支え方を確認することだと思います。
私立通信制高校を選ぶときに確認したいこと
私立通信制高校は、学校やコースによって通い方やサポート内容が違います。
不登校の子の進路として検討するなら、次のような点を確認しておきたいと思いました。
| 確認したいこと | 見ておきたい内容 |
|---|---|
| 通学頻度 | 週に何日通うのか、登校日数を選べるのか |
| スクーリング | 回数・場所・日程・宿泊の有無 |
| オンライン学習 | 録画授業かライブ授業か、決まった時間の参加が必要か |
| 学習サポート | レポート提出や学習計画について相談できるか |
| 進路支援 | 進学や就職についてどのような相談ができるか |
| 先生との関わり | 面談や声かけの頻度、相談方法 |
| イベント・交流 | 参加必須か、希望者のみか |
| 学費 | 授業料以外に必要な費用は何か |
| コース変更 | 通い方が合わなかった場合に変更できるか |
| 親の関わり | 面談や連絡、家庭での支援がどの程度必要か |
親から見ると魅力的な学校でも、本人にとって負担が大きいこともあると思います。
反対に、親が「難しいかもしれない」と考えていた学校でも、本人が気になるコースや通い方を見つけることもあるかもしれません。
最初からひとつに絞るのではなく、どのような学校があり、どのような違いがあるのかを知っておくことが大切だと感じました。
通学頻度やスクーリングの確認

通信制高校は、毎日登校する全日制高校とは通い方が異なります。
ただし、自宅学習が中心であっても、学校へ通うスクーリングについては確認が必要です。
スクーリングの回数や場所、通い方は学校やコースによって変わるため、本人の負担を考えながら見ておきたいところです。
たとえば、
- 普段の登校はどのくらい必要か
- スクーリングは自宅から通える場所か
- 集中して登校する形式か
- 宿泊を伴うことはないか
- 体調や状態によって相談できる余地があるか
などは、資料や説明会で確認しておきたいと思います。
不登校の子にとっては、月に数回の登校でも大きなハードルになることがあります。
逆に、「毎日ではないなら行けるかもしれない」と思える子もいるでしょう。
登校日数の少なさだけを見るのではなく、その子にとって無理のない形かどうかを考えたいです。
オンライン学習の形式も見ておきたい
自宅で学べるオンライン学習は、通学に不安がある子にとって検討しやすい方法に見えます。
ただ、「オンライン対応」と書かれているだけでは、本人に合うかまでは分かりません。
オンライン学習にも、
- 録画された授業を好きな時間に見る
- 決まった時間にライブ授業へ参加する
- 少人数で会話しながら進める
- カメラやマイクを使用する
といった違いが考えられます。
朝起きることが難しい子にとっては、自分のペースで視聴できる形式のほうが負担を抑えやすいかもしれません。
一方で、決まった時間に授業を受けるほうが生活リズムを作りやすい子や、先生とやり取りしながら学ぶほうが続けやすい子もいると思います。
オンラインかどうかだけで判断せず、授業の受け方まで確認することが必要だと感じました。
先生との関わりやイベント参加の範囲
私立通信制高校の中には、先生との個別相談や生徒同士の交流、学校行事などを特徴として紹介している学校も見かけます。
不登校で人とのつながりが少なくなっている子にとって、安心できる先生や友達と出会えることが励みになる場合もあると思います。
一方で、今はまだ集団の中へ入ることが難しい子や、交流を求めていない子もいます。
そのため、
- 面談はどのくらいの頻度で行うのか
- 困ったときだけ相談する形も選べるのか
- イベントへの参加は必須なのか
- 友達づくりを前提としない通い方もできるのか
- 生徒同士の交流が少ないコースも選べるのか
といった点も確認したいです。
学校生活を楽しむことが目標になる子もいれば、まずは無理なく学びを続けて卒業を目指したい子もいます。
どちらが正しいという話ではなく、本人が望む高校生活に近いかどうかが大切だと思います。
私立通信制高校は学費と追加費用も確認したい
私立通信制高校を検討するときは、学費も気になるところです。
学校やコースによって、授業料以外に必要な費用が変わることも考えられます。
確認しておきたい費用としては、
- 入学金
- 授業料
- 施設設備費
- 教材費
- スクーリングにかかる費用
- 通学コースの費用
- 制服や行事にかかる費用
- 選択したサポートに伴う費用
などが挙げられます。
また、通信制高校も高等学校等就学支援金制度の対象となる場合があります。2026年度からは制度改正により所得制限が撤廃され、授業料支援を受けられる対象が広がりました。
ただし、私立通信制高校では、授業料以外に通学コース費・サポート費・教材費・スクーリング費などがかかる場合があります。制度の対象になる範囲や実際の自己負担額は、学校や選ぶコースによって異なるため、資料や学校説明で確認しておきたいところです。
詳しくは、文部科学省の「高校生等への修学支援」をご確認ください。
▶文部科学省「高校生等への修学支援」
親の関わりがどの程度必要かも知っておきたい

不登校になると、学校との連絡や予定の確認、本人への声かけなど、親が間に入る場面が増えます。
高校に進学したあとも、子どもの状態によっては、親の支えが必要になるかもしれません。
そのため、学校選びでは、子どもへのサポート内容だけでなく、親がどの程度関わることになるのかも確認しておきたいです。
たとえば、
- 登校できない日が続いた場合の対応
- 面談に親が参加する頻度
- 提出物や学習状況の共有方法
- 保護者への連絡の頻度
- 親だけで相談できる機会の有無
などが分かると、入学後の生活を少し想像しやすくなります。
子どもに合う学校を探すことはもちろん大事です。
でも、親が無理を重ねなければ続かない形では、家庭全体が苦しくなってしまいます。
子どもが続けやすいかと同時に、親が支え続けられる形かどうかも見ておきたいと思いました。
私立通信制高校は資料を見ながら比べてみたい
私立通信制高校は、学校によって通学日数や学習方法、サポート内容、費用などが異なります。
ホームページだけでは分かりにくい部分も多いため、気になる学校の資料を取り寄せて見比べてみるのもひとつの方法です。
まだ子ども本人が高校の話を前向きに受け止められない時期なら、無理に一緒に決めようとしなくてもよいのだと思います。
まずは親が情報を集めて、どのような選択肢があるのかを知っておく。
本人が進路について考えられる時期になったとき、「こういう学校もあるみたいだよ」と伝えられるだけでも違うのかもしれません。
ズバット通信制高校比較では、希望する地域や条件から通信制高校・サポート校を探し、気になる学校の資料を無料で取り寄せて比較できます。
学校ごとの通い方やサポート内容、費用を見比べたいときは、情報を集める方法のひとつとして利用できます。
まとめ|私立通信制高校が合う子もいるからこそ確認したい
私立通信制高校には、通い方や学習方法、サポート内容など、学校ごとにさまざまな特色があります。
先生に相談しながら学びたい子、少しずつ通学したい子、進路のサポートを受けたい子にとっては、私立通信制高校が安心して学べる選択肢になるかもしれません。
一方で、必要なサポートや心地よい距離感は子どもによって違います。
わが家の場合も、学費だけでなく、通い方や先生との関わり方、オンライン授業の形式まで確認してから考えたいと思っています。
不登校が続くと、高校進学のことを考えるだけで不安になります。
それでも、今すぐ決めるのではなく、まずは親が選択肢を知っておくことはできます。
公立通信制高校だけでなく、私立通信制高校についても知ることで、わが子に合う進路を考える材料が少し増えたように思います。


