不登校の子どもを家に残して仕事へ向かうとき、胸の奥が重くなるような感覚を覚える方は少なくありません。
「子どもを一人にして大丈夫だろうか」「母親として十分に支えられているだろうか」と不安を抱えつつ、収入を維持しなければならない現実もあります。
このような不登校の母親が仕事持ち続けるという状況は、想像以上に負荷が大きいものです。
私自身も同じ悩みを抱え、働き方を何度も見直しながら、最終的に5回の「職場リセマラ(※合わない職場をリセットしてやり直すこと)」を経験しました。
その過程で得た気づきや工夫をまとめてお伝えします。
優しい職場でも続けられなかった本当の理由

職場の人たちはみんな優しく、理解のある方ばかりでした。
それでも私は、自分の中の声に負けることが多くありました。
「不登校の子どもを理由に堂々と欠勤していいのだろうか」
「これは甘やかしなんじゃないか」
「他の人から見たら、たかだか不登校ぐらいで…と思われていないだろうか?」
そんな“自分自身への不安”の方が大きくて、 気持ちが押しつぶされそうになり、転職を繰り返してしまいました。
続けられなかったのは環境のせいではなく、自分の中の葛藤に耐えきれなかったからだと、今は思っています。
迷ったときにチェックしたい5つのポイント
仕事を続けるか、辞めるか。 感情だけで判断すると後悔しやすいので、 私はいつも次の5つを自分に問いかけていました。
- 子どもが一人で過ごせるか
- 親が仕事中に安心できるか
- 家庭の経済状況
- 親自身の心身の限界
- 職場での調整可能度
ひとつずつ当てはめて考えると、 “今の自分にとっての最適解”が見えやすくなります。
迷ったときは「自分と子どもが今日を乗り切れるか」を最優先に考えると、判断がブレにくいです。
生活費を「なんとかつないだ」小さな工夫
副業で大きく稼げたわけではありません。
むしろ、収入が増えない時期の方が長く、家計がギリギリになることもありました。
ただ、次のような小さな工夫を積み重ねることで、 「完全に詰む」状態を避けることはできました。
- フリマアプリで不要品を売り、数千円でも生活費に回す
- 不要な契約や保険を見直し、固定費を少しずつ削る
- すき間バイトなどを活用し、収入を一本に依存しない状態を作る
大きく稼ぐのではなく、「減らしすぎない」「なんとかつなぐ」という感覚に近かったです。
この小さな工夫の積み重ねが、当時の私にとって大きな安心につながっていました。
またメルカリで収入を目的として稼いだ場合は申告が必要となりますので、忘れないようにしましょう。
申告が必要な収入の目安は年間20万円です。さらに、中古品を仕入れて販売する場合は「古物商許可」が必要です。
詳細は政府公式の「古物営業法」および警視庁の解説ページをご確認ください。
▶古物営業法 | e-Gov 法令検索
▶古物営業法の解説等 警視庁
103万・130万の壁に振り回されていた私が気づいたこと
不登校の子どもを支えながら働いていると、 「辞めたい」「働き方を変えたい」という気持ちと同時に、 お金の不安も必ずついてきます。
私も、働き方を調整するたびに 「このまま働いたら103万・130万の壁を越えてしまうのでは…」 と数字に追われるような気持ちになっていました。
でも実際には、 壁ギリギリまで行くことはほとんどなく、 103万を少し超えても、増えるのは住民税(数千円程度)で、所得税はほぼかかりません。
「思っていたよりずっと小さな話だったんだ」と気づいた瞬間、 数字に振り回されていた自分の肩の力が抜けました。
所得税の基準については、国税庁の公式サイトで確認できます。
▶家族と税|国税庁
辞めることは後退じゃない│働き方を変えて気づいたこと

仕事を辞めると、どうしても「続けられなかった」と感じてしまいがちです。 私も同じように落ち込むことがありました。
また、「転職回数が増えたら次が見つからないのでは…」という漠然とした不安に押されることもありました。
でも、辞めるたびに生活リズムが整ったり、 子どもとの時間が増えたりと、 結果的にプラスに働いた面も多くありました。
振り返ると、働き方を変えることは後退ではなく、 今の状況に合わせて暮らしを調整していく、前向きな一歩だったと感じています。
そして何度か職場を変える中で、 大人になってから見えなくなっていた「自分の価値観」や「働き方の優先順位」も、 少しずつ取り戻すことができました。
「辞める=失敗」ではなく、 「今の自分と子どもに合う働き方を探す過程」だと思えるようになりました。
職場は変えられる、生活は守れる。
焦らず一歩ずつ選択していけばいいのではないでしょうか。
まとめ
不登校の子を抱えながら働くというのは、 想像以上にエネルギーのいる毎日です。
「辞めたい」「続けたい」「変えたい」 そのどれを選んでも、間違いではありません。
合わない職場を手放すことも、 生活費を守るために小さな工夫を積み重ねることも、 数字に振り回されずに“今日を回す”ことも、 全部が“今のあなたと子どもを守るための選択”です。
何より大切なのは、 母親であるあなた自身が、心と体をすり減らしすぎないこと。 小さな選択の積み重ねが、日々の安心につながります。
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