「不登校 ゴミ」と検索すると、胸がざわつく言葉が目に入ることがあります。
不登校の子ども自身を否定するような言葉。
そして、不登校中の子どもの部屋が散らかり、「ゴミ部屋のようになってしまった」と悩む親の声。
同じ「ゴミ」という言葉でも、意味はまったく違います。
ただ、どちらも親にとっては苦しいものだと思います。
子どもを否定するような言葉を見れば、わが子まで責められているように感じる。
一方で、実際に散らかった部屋を目の前にすると、「いい加減に片付けてよ」と思ってしまうこともあります。
私も、不登校の子どもを見てきたなかで、きれいごとだけでは済まないと感じることがありました。
この記事では、「不登校 ゴミ」という言葉に感じる親の不安と、子どもの部屋が散らかっていった我が家の体験について書いています。
「不登校 ゴミ」で検索すると出てくる2つの意味

「不登校 ゴミ」という言葉には、大きく分けて2つの意味が混ざっているように感じます。
ひとつは、不登校の子ども自身を「怠けている」「役に立たない」と否定するような強い言葉。
もうひとつは、不登校中の子どもの部屋が散らかり、親が「ゴミ部屋みたいになっている」と悩んでいるケースです。
不登校の子どもを育てている親にとって、前者はとてもつらい言葉です。
子どもが学校へ行けないだけでも悩んでいるのに、ネット上で強い言葉を目にすると、「この子はそんなふうに見られてしまうのかな」と苦しくなることがあります。
でも同時に、部屋が散らかっていく現実に親が疲れてしまうこともあります。
子どもを否定したいわけではない。
それでも、ゴミや物が増えていく部屋を見れば、イライラする日もあります。
どちらも、親として自然に抱く感情だと思います。
不登校の子を「ゴミ」のように言う言葉は、子どもの価値とは関係ない
不登校の子どもに対して、「甘えている」「怠けている」といった言葉が向けられることがあります。
でも、学校へ行けない理由は、外から見ただけでは分かりません。
- 家ではゲームをしている。
- 動画を見て笑っている。
- 休日は元気そうに過ごしている。
そんな姿を見ると、「元気なら学校にも行けるのでは」と思われることもあります。
親である私でさえ、そう思ってしまったことはあります。
それでも、学校へ行く時間になると動けなくなる姿や、行こうとしても苦しそうにしている様子を見ていると、家で元気に見えることと、学校へ行けることは別なのだと感じるようになりました。
ネット上に並ぶ強い言葉は、目の前にいる子どもの状態を見て出てきた言葉ではありません。
「不登校 ゴミ」と検索して、子どもまで否定されたように感じたとしても、その言葉が子どもの価値を決めるわけではないと思います。
一方で、部屋がゴミ部屋のようになってつらい気持ちもある

子どもを否定する言葉には傷つく。
でも、実際に子どもの部屋が散らかっていくと、親として穏やかではいられないこともあります。
不登校で家にいる時間が長くなると、部屋で過ごす時間も増えます。
物が増えたり、ゴミがそのままになったり、換気や掃除まで気が回らなかったり。
親としては、見るたびに気になります。
「家にいるなら、せめて片付けてほしい」
「どうしてこんな状態で平気なの?」
「私ばかり気にして、片付けるのも私なの?」
そんなふうに感じる日もありました。
不登校の子どもがしんどい状態にあることは分かっていても、散らかった部屋を見続ける親だってしんどいです。
衛生面も気になりますし、家の中で目に入るたびに気持ちが削られることもあります。
「片付けてよ」と思ってしまうことまで、親が責める必要はないと思います。
不登校中は、片付けまで気持ちが回らない時期もあった
我が家でも、子どもが不登校になってから、生活のなかで気になることは増えました。
- 学校へ行けない。
- 生活リズムも乱れる。
- 部屋も散らかる。
親としては、「学校に行かないなら、家でできることくらいはしてほしい」と思ってしまいます。
でも、当時の子どもを見ていると、学校のことだけで気持ちがいっぱいで、片付けまで手が回らない時期もあったのかもしれません。
家でゲームをしていると、元気そうに見えます。
だからこそ、「遊べるなら片付けもできるでしょ」と思うこともありました。
でも、好きなことをして気持ちを保つことと、散らかった物を見て、捨てる物を選び、片付けることは別なのだと思います。
もちろん、だから何も言わずに親が片付け続ければいい、という話ではありません。
子どもが動けないことと、親が散らかった部屋に疲れることは、どちらも本当です。
「片付けて」と責めるより、困っていることを伝えた
部屋が散らかっていると、つい強く言いたくなります。
「いい加減に片付けて」
「いつまでこのままなの?」
「ゴミ部屋みたいで嫌なんだけど」
私も、そう思うことがありました。
でも、強く言えばすぐ片付くかというと、そう簡単ではありません。
責められたと感じると、子どもも余計に動けなくなったり、こちらもさらにイライラしたりして、家の空気が悪くなるだけのこともあります。
我が家では、部屋のホコリが気になったときに、

部屋のホコリでアレルギーが出ちゃったみたい
と伝えたことがありました。
すると、子どもなりに気にしたのか、換気をしてくれるようになりました。
もちろん、それで部屋がすぐにきれいになったわけではありません。
片付けの悩みが全部なくなったわけでもないです。
それでも、「片付けなさい」と責め続けるより、こちらが困っていることを伝えたことで、子どもができる範囲で動いてくれたのは、私にとって少し救いでした。
子どもがしんどくても、親が我慢し続けなくていい
不登校の子どもが片付けられない状態を見ると、親は悩みます。
しんどいのかもしれない。
でも、部屋が汚いままなのもつらい。
強く言いたくない。
でも、何も言わずに見ているのも限界。
どちらを選んでも、親の気持ちは簡単には楽になりません。
子どもが学校へ行けないほどつらい状態にあるなら、部屋の片付けまで完璧に求めるのは難しい時期もあると思います。
ただ、親が衛生面を気にしたり、散らかった部屋にイライラしたりするのも、決しておかしなことではありません。
子どものしんどさを理解することと、親のしんどさをなかったことにするのは違います。
我が家では、いきなり部屋全体をきれいにすることを求めるより、まずはホコリや換気など、困っていることをそのまま伝えるほうが、ぶつからずに済みました。
すぐに理想の状態にならなくても、親子でできることがひとつ見つかるだけで、少し気持ちが違うこともあります。
まとめ|ネットの言葉と、目の前の子どもの価値は別

「不登校 ゴミ」と検索すると、不登校の子どもを否定するような言葉や、ゴミ部屋になった子どもの部屋に悩む親の声が目に入ります。
でも、ネット上の強い言葉が、目の前の子どもの価値を決めるわけではありません。
一方で、実際に部屋が散らかり、親が「もう嫌だ」「片付けてほしい」と感じることもあります。
子どもがしんどいことと、親がしんどいことは、どちらか一方だけが正しいわけではありません。
私も、部屋の状態に困りながら、どう伝えればいいのか悩みました。
我が家では、「片付けて」と責めるより、ホコリで困っていることを伝えたことで、子どもなりに換気をしてくれるようになりました。
すぐにすべてが解決したわけではありません。
それでも、責め合わずにできることがひとつ見つかっただけで、少しだけ気持ちは違いました。
不登校の子どもの部屋に悩み、「こんなことでイライラする自分はだめなのかな」と感じている方にとって、この記事が「しんどいのは自分だけではない」と思えるきっかけになればうれしいです。


