不登校の子どもが、勉強をしない。
でも、ゲームや動画、好きなことはできる。
そんな姿を見ていると、親としてはどうしても、
「勉強だけしないのは甘えなのでは」
「ゲームはできるのに、なぜ勉強はできないの」
「このまま放っておいて大丈夫なの」
と感じてしまうことがあります。
私も、何度もそう思いました。
不登校になった子どもを見ていると、最初は「今は休む時期なのかもしれない」と思おうとします。
でも、何日も何週間も勉強しない姿が続くと、親の不安はどんどん大きくなります。
しかも、完全に元気がないわけではない。
ゲームはできる。
好きな動画は見られる。
話しかければ普通に返ってくる日もある。
そうなると、親の中に「これは甘えなのでは」という気持ちが出てきても、不思議ではないと思います。
この記事では、不登校7年目の親として、勉強しない子どもを見て「甘えなのでは」と感じたときのこと、そしてそこから考えた親の関わり方について書いていきます。
不登校で勉強しないのは甘えなのか

結論から言うと、不登校で勉強しない理由を、すべて「甘え」と決めつけることはできません。
不登校には、心身の疲れ、学校への不安、人間関係、生活リズムの乱れ、学習への苦手意識など、いろいろな要素が重なっていることがあります。
本人が元気そうに見えても、勉強に向かうだけの力が残っていない場合もあります。
ただ、親から見ると、どうしても甘えに見えてしまう場面があります。
| 親から見える姿 | 親が感じやすい不安 |
|---|---|
| ゲームはできる | 勉強も少しはできるのではと思ってしまう |
| 好きな動画は見られる | 本当に疲れているのか分からなくなる |
| 会話できる日もある | 元気なら勉強できるのではと感じる |
| 勉強の話になると動かない | 甘えているように見えてしまう |
| 生活リズムが乱れている | このまま将来大丈夫なのか不安になる |
この差を見ると、親は苦しくなります。
「できない」のか。
「やらない」のか。
「甘えている」のか。
「本当に無理」なのか。
その判断がつかないことが、不登校の勉強問題の難しさだと思います。
ゲームはできるのに勉強しない姿がつらかった
わが家でも、子どもが学校の勉強にはなかなか向かえないのに、ゲームや好きなことには集中できる時期がありました。
その姿を見ると、親としてはかなりつらいです。
学校には行っていない。
勉強もしていない。
生活リズムも乱れている。
でも、ゲームはできる。
その姿を見ていると、私は何度も「勉強だけしないのは甘えなのでは」と感じました。
もちろん、子どもを責めたいわけではありません。
でも、将来のことを考えると不安になります。
- このまま学力が止まったらどうなるのか
- 高校へ行けるのか
- 働けるようになるのか
- 社会に出るときに困らないのか
勉強していない姿を見るたびに、そういう不安が一気に押し寄せてきました。
だから、勉強しない子どもに腹が立つというより、その先に見える将来が怖かったのだと思います。
好きなことはできるのに、勉強はできない理由
不登校の子どもを見ていると、好きなことと勉強では、必要なエネルギーがまったく違うのかもしれないと感じることがあります。
| 好きなこと・ゲーム | 勉強 |
|---|---|
| 自分のペースでできる | 決められた内容に向き合う必要がある |
| 嫌になったらやめられる | 分からない部分を見なければいけない |
| 失敗してもやり直せる | できない自分を感じやすい |
| 評価されにくい | 学年との差や遅れが見えやすい |
| 楽しさから入れる | 親の焦りや期待を感じやすい |
つまり、ゲームはできるけれど勉強はできない、という状態は、単純に「楽なことだけしている」とは言い切れないのだと思います。
もちろん、親としては納得しきれません。
「ゲームはできるなら勉強も少しはできるでしょ」と思ってしまう日もあります。
でも、子どもにとって勉強は、ただ机に向かうだけではなく、「できない自分」と向き合う負荷の大きい行動だったのかもしれません。
親ができることは、ハードルを下げることだった
わが家では、勉強を一気に戻すことはできませんでした。
そのため、ハードルをかなり下げるしかありませんでした。
| 親がやりたくなること | 実際に意識したこと |
|---|---|
| 毎日勉強させたい | できる日だけでいいと考える |
| 学年相応まで追いつかせたい | まずは1問だけにする |
| 長時間机に向かわせたい | 5分だけでもよしとする |
| 苦手教科を進めたい | 興味のある話から入る |
| 親が管理したい | 外部の力も借りる |
親としては、もっと進めたいです。
- 学年相応の勉強をしてほしい
- 毎日少しずつでも取り組んでほしい
- 将来困らない程度には追いついてほしい
そう思います。
でも、親の理想通りには進みません。
まずは、子どもが勉強に対して完全に背を向けないこと。
親子関係を壊しすぎないこと。
ほんの少しでも「できた」を残すこと。
そのくらいからでいいのかもしれないと思うようになりました。
親も限界になる前に距離を取っていい
不登校の子どもが勉強しない姿を見続けるのは、親にとってかなりしんどいです。
毎日見ていると、どうしても焦ります。
- このままでいいのか
- 自分の対応が甘いのでは
- もっと何かしないといけないのでは
- 勉強しないまま大きくなったらどうなるのか
- 親の責任なのではないか
そう考え続けると、親の方が先に限界になります。
私も、何度もそうなりました。
だから、勉強のことを全部親だけで背負わなくてもいいと思います。
学校の先生、スクールカウンセラー、教育支援センター、塾、オンライン教材、通信制高校の情報など、必要に応じて外の力を借りることも大切です。
まとめ:甘えかどうかより、今できる小さな一歩を見る
不登校で勉強しない子どもを見ていると、「これは甘えなのでは」と感じることがあります。
ゲームや好きなことはできるのに、勉強だけしない。
その姿を見ると、親が不安になるのは自然なことだと思います。
ただ、甘えと決めつけても、子どもが勉強に向かうとは限りません。
そこを見ながら、できることを小さくしていくしかないのだと思います。
たとえば、
- 1問だけ
- 5分だけ
- 興味のあることだけ
- できる日だけ
- 親が無理しない範囲だけ
それでも、完全にゼロよりは前に進んでいるのかもしれません。
不登校の勉強に、きれいな正解はありません。
親が焦るのも当然です。
怒りたくなる日があるのも当然です。
でも、親だけで抱え込まなくていい。
子どもの状態を見ながら、親自身も壊れない形で、できることを少しずつ探していけたらいいのだと思います。
▶不登校の段階についてはこちらの記事をご覧ください。


