不登校の子が行事だけ来るのは「ずるい」からではありません。理由は大きく3つあります。
- 行事は“非日常”で参加しやすい
- 「ここだけは行きたい」という本人の願いが強い
- 成功体験を積める貴重なチャンスになる
一方で、毎日学校に通っている子や兄弟が「不公平」「うざい」「ずるい」と感じるのも、とても自然な反応です。
この記事では、行事だけ来る子どもの心理と、周囲のモヤモヤの理由、そして親としてどう向き合えばいいのかを、私の実体験を交えて整理します。
不登校はずるい?行事だけ来る理由とは

「不登校なのに行事だけ来るのはナゼ?」SNSでもよく見かける疑問です。
不登校の子が行事にだけ姿を見せると、周囲からは「ずるい」「うざい」と言われてしまうことがあります。
でも、これは“楽をしている”わけではありません。
不登校なのに行事だけ来る不登校の子の心理
不登校の子が行事にだけ参加する理由は、実はとても明確です。
■ 行事は“非日常”で参加しやすい
普段の授業とは違い、
- 座っていなくてもいい
- 逃げ場がある
- 役割が軽い
など、心理的負担が少ないのが特徴です。
■ 「ここだけは行きたい」という本人の願い
修学旅行や運動会は、「行かないと後悔するかも」という気持ちが強く働きます。
私の息子も、普段は教室に入れなくても、運動会や修学旅行には参加していました。
本人は「行事くらいは行けないとダメでしょ」と自分にプレッシャーをかけていたようですが、実際は行事すら行けない時期もありました。
■ 成功体験を積める貴重なチャンス
不登校の子にとって、行事は「無理のない範囲で挑戦できる日」です。
「今日は行けた」という経験は、その後の回復に大きく影響します。
「ずるい」「うざい」と感じる側の本音

検索ワードにも多いように、行事だけ来る子に対して「ずるい」「うざい」「来るな」と感じる子は少なくありません。
これは決して悪い感情ではなく、努力している子ほど抱きやすい自然な気持ちです。
■ なぜ「ずるい」と感じるのか
- 自分は嫌な授業も受けているのに不公平に見える
- 行事の準備を頑張ってきたのに、楽しいところだけ取られた気がする
- 先生が優しく接すると「特別扱い」に見える
- 自分の努力が報われていないように感じる
これは「性格が悪い」からではなく、毎日頑張っている証拠なんです。
正直、私も子どもが不登校になったとき、学校に行かなくても怒られないということを知り、『ずるい』と感じました。
▶親と子どもの教育環境にズレがあると、このように感じることがあります。
気になる方はこちらもご覧ください。
兄弟はどう感じている?
兄弟がいる家庭では、「不登校のくせに行事だけ来るな」と怒りや嫉妬をぶつけてくることもあります。
- 自分は毎日学校へ行っている
- 嫌な授業も受けている
- 行事だけ参加されると不公平に感じる
こうした感情は自然で、責めるべきではありません。
一方で、不登校の子も「行きたいのに行けない」という葛藤の中にいます。
親としては、どちらかを否定するのではな「頑張りの形が違う」ことを伝えていく必要があります。
不登校の子を抱える親の悩み
不登校の親の悩みは本当に多んです。
- 将来への不安
- 学力の遅れ
- 集団に入れないことへの心配
- 周囲の目
- 子どもとのコミュニケーションの難しさ
私の息子も、部屋にこもり、家族を無視する時期がありました。
「自分でも分からないけど、何も話したくなかった」と後から言われましたが、無視されるのは親として本当にキツい。
親のメンタルも削られます。
▶無視されたことをきっかけに1週間放置したこともあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
親子の関係をどう築く?
不登校の改善策として、親子の良好なコミュニケーションが大事との意見があります。

■ 子どもの話をとことん聞く
親子間であまり会話がないのであれば、気軽に話せる雰囲気を作りましょう。
子どもの好きなことの話を聞いたりしていると、少しづつ信頼関係が深まってきます。
しかし、ただ聞いているだけだと、子どもに見抜かれてしまいます。そのため「興味を持って聞くように」しましょう。子どもは思っている以上に、親のことを見ているんです。
親が子どもの話を聞く姿勢で「自分に興味があるか」まで察します。
子どもが「自分に興味がない…」と感じると自己肯定感が下がってしまいます。
子どもが安心して自分の気持ちを話せる関係性になると、親子の絆は強まります。
■ 時間を共有する
次に、親子で時間を共有してみましょう。
子どもが好きなことを一緒にやってみると、話も弾むようになると思います。
共通の話題があると、心を開いてくれやすくなります。
■ 子どもの意見を尊重する
子どもの意見を尊重することも、とても大切です。
大人の意見を押し付けてしまうと、子どもが自分で考える力は育ちにくくなります。
また、子どもの意見を無視し続けると、自己肯定感の低下につながることもあります。
「どうせ言っても聞いてもらえない」と感じてしまうからです。
一方で、子どもの意見に耳を傾けることで、「自分の考えを大切にしてもらえている」と感じられるようになります。
その積み重ねが、親に対する信頼感を高めていきます。

たとえ納得できなくても、まずは否定せずによく聞いてあげましょう
■ ポジティブな言葉を増やす
ポジティブな言葉をかけてあげることも、とても大切です。
誰だって、ネガティブな言葉を向けられるより、前向きな言葉をかけてもらえるほうが嬉しいものですよね。
とはいえ、
「怒ることはあるけど、褒められるところなんて思いつかない…」
そう感じる親も少なくありません。
そんなときは、「褒められるところを見つけるクセ」を意識してみてください。
特別なことでなくても大丈夫です。
たとえば、「今日は早く起きられたね」「昨日より少し元気そうだね」など、ほんの小さなことで構いません。
見つけたら、そのまま言葉にして伝えてみましょう。
そうした声かけの積み重ねが、子どもの自己肯定感を少しずつ育てていきます。
無理のない範囲で、できるところから続けていけるといいですね。
不登校児の兄弟へのフォロー
兄弟のモヤモヤは自然なもの。だからこそ、親が間に入ってどちらの気持ちも否定しないことが大切だと感じます。
- 一緒に過ごす時間を増やす
- 兄弟だけの特別な時間を作る
- 気持ちを言葉にしてもらう
こうした積み重ねが、兄弟関係のギスギスを防ぐことに繋がります。
『学校行かなくてずるいな…』と言うときは、学校に通って頑張っている子どもへのフォローとして、お菓子や小さな欲しいものを買ってあげることがあります。
それでも何より大切なのは、親子で過ごす時間を増やすことです。
相談先は「解決の場」ではなく「ストレス発散場所」に

専門家に相談しても、「お母さんがゆったり構えて」と綺麗ごとで終わることもあります。
でも、相談の目的は解決策をもらうことだけじゃない。
- 今の気持ちを外に出す
- 誰かに聞いてもらう
- 思考のループを止める
これだけで、心が軽くなります。
相手は専門家でなくてもいいんです。否定せずに聞いてくれる人なら十分ではないでしょうか。
▶誰に相談すべきか分からない方は、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ
不登校の子が行事だけ来るのは、「ずるい」からではありません。
それは、本人なりの精一杯の勇気です。
一方で、「ずるい」「うざい」と感じる側の気持ちも自然なもの。
どちらかを否定するのではなく、それぞれの立場や頑張りの形を理解しながら、親としてできるサポートを積み重ねていきましょう。
そして、あなた自身も、どうか一人で抱え込まないでください。
▶不登校の原因を整理した記事はこちらからどうぞ


