「どうして学校に行けなくなったんだろう」
不登校になると、多くの親がまずここで立ち止まります。
「原因を知りたい。」
「理由が分かれば、何かできる気がする。」
そう思うのは自然なことです。
でも実際に向き合ってみて感じたのは、不登校の原因は、きれいに一言で説明できるものではないということでした。
このページでは、不登校の原因を断定するためではなく、親が全体像をつかむための視点をまとめています。
細かい事例や体験談は、別の記事で深く扱います。
ここではまず、「不登校の原因をどう捉えればいいのか」を一緒に整理していきましょう。
※この記事は、私自身の体験をもとに書いています。
不登校の原因は家庭環境や子ども本人の特性など、様々な要素が重なって起こるため、あくまで一人の体験談として参考程度にご覧ください。
「原因を探さなきゃ」と思うほど苦しくなる理由

不登校になると、親は無意識のうちに「原因探し」を始めます。
「いじめがあったのか。」
「先生と合わなかったのか。」
「家庭の対応で何か間違えたのか。」
けれど、原因を一つに特定しようとすると、かえって苦しくなることがあります。
なぜなら、多くの場合、不登校は「これが原因です」と指差せるものではなく、いくつもの要素が重なって表に出てくるからです。
あとから振り返って分かることもあれば、本人ですら言葉にできないこともあります。
原因を早く突き止めようとするほど、親も子どもも追い詰められてしまうことも、少なくありません。
私自身も、小学校前の育児を何度も振り返り、後悔の中で立ち止まっていました。
▶︎ 不登校は親のせい?小学校前の育児で抱えた後悔と、転職して気づいたこと
不登校の原因は「積み重なり」で起こることが多い

不登校は、ある日突然起きた出来事のように見えて、実は少しずつ積み重なった結果であることが多いです。
学校生活の中で感じた小さな違和感、人間関係のしんどさ、うまく言葉にできない不安。そこに体調や気持ちの波、周囲の反応が重なって、「もう行けない」という形で表に出ることがあります。
そのため、不登校の原因を考えるときは、「何が悪かったのか」よりも、「どんな背景が重なっていたのか」という視点が必要になります。
不登校は、ある日突然起きた出来事のように見えても、実際には小さな違和感や負担が積み重なっていることが多いと感じています。
よく語られる不登校の原因と、その捉え方
不登校の原因として、学校環境、人間関係、本人の特性、家庭での関わり方などが挙げられることがあります。
ただし、これらはどれか一つだけが当てはまるというより、いくつかが絡み合っているケースがほとんどです。
学校での出来事がきっかけになっても、本人の感じ方や性格によって受け止め方は変わります。
家庭の声かけが直接の原因でなくても、タイミングによっては負担になることもあります。
大切なのは、「当てはまる原因を探すこと」ではなく、「この子の場合、何が重なっていたのか」を考えることです。
不登校の原因として、家庭環境や親の働き方、本人の特性などが語られることもありますが、それらを単純に当てはめてしまうと、親も子も苦しくなりやすいと感じました。
実体験をもとに、こうした視点について考えた記事もあります。
▶︎ 共働き家庭は不登校になりやすい?【実体験で分かった本当の原因】
▶︎ 【実体験】不登校は遺伝?自分の子供を見て感じた「生まれもった特性」とは?
▶︎ 不登校はずるい?運動会や修学旅行などのイベントや行事にだけ来るのはナゼ?
親の関わりが原因になることはあるのか
「親のせいなのでは」と悩む声は、とても多いです。
結論から言うと、親の関わりが影響することはありますが、原因は他にも複数あることがほとんどです。
ただし、良かれと思ってかけた言葉や対応が、その時の子どもの状態には合っていなかった、ということは起こり得ます。
これは責められることではなく、あとから気づくことが多い部分です。親も手探りで向き合っている以上、完璧な対応はできません。
「甘やかしてしまったのでは」「もっと厳しくすべきだったのでは」と悩むこともありました。
小2から始まった不登校の中で、親として何ができて、何ができなかったのかを振り返った記事です。
▶︎ 不登校は甘やかし? 小2から始まった「動けなくなる」リアルと親ができること
原因が分からなくても、向き合い方はある

不登校の原因がはっきりしないまま、時間が過ぎていくこともあります。
それでも、何もできないわけではありません。
原因を特定することよりも、「今、子どもがどんな状態なのか」「何が負担になっていそうか」を見続けることの方が、回復につながることもあります。
原因は、あとから言葉になることもありますし、最後まで一言で説明できないまま進んでいくケースもあります。
原因を探しても、はっきりした答えが見つからないまま時間が過ぎていくこともあります。
「理由が分からない」状態とどう向き合ってきたか、体験とデータを交えてまとめた記事はこちらです。
▶︎ 不登校の理由がわからないときに親ができること|6年間の体験+最新データで見える現実
また、登校を再開したあとも不安が消えるわけではありません。
突然学校に行き始めたときの戸惑いや、再発への不安について書いた記事もあります。
▶︎ 不登校の子どもが突然学校に行く理由とは?登校再開のきっかけと再発不安のリアル
この先の記事について
この記事では、不登校の原因を一つに決めつけないための考え方をまとめました。
このあと、それぞれの背景やケースについて、体験や具体例を交えた記事を用意しています。
もし今、「うちの場合はどれに近いのか分からない」と感じていても大丈夫です。
読み進める中で、「これかもしれない」「これは違う」と感じること自体が、向き合いの一歩になります。
不登校の原因探しで立ち止まっている親にとって、このページが全体を見渡す地図になれば幸いです。
「この状態はいつまで続くのだろう」と感じる親も多いと思います。
不登校の期間や、回復までの目安について知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
▶︎ 小学生の不登校はどれくらい続く?復帰までの平均期間と支援のポイント


