不登校の子が「一人で外出できない」のって、親から見ても理由が分からないことが多いと感じています。
わが家でも、長いあいだ“誰かと一緒なら行けるけれど、一人では行かない”日々が続いていました。
この記事では、6年間不登校だったわが子の経験をもとに、一歩を踏み出すまでの心理的なプロセスと、親ができる見守り方を紹介します。
不安を抱える子どもの行動を理解し、安心して見守るためのヒントが見つかるはずです。
ぜひ参考にしてください。
不登校の子が一人で外出するのを怖がる理由

不登校の子どもが一人で外出することを怖がる理由は、家族であっても理解しづらい場合があります。
行きたい気持ちはあっても、不安が先に立ち、行動に移せないことは珍しくありません。
誰かと一緒であれば外出できても、一人になると足が止まってしまう。
そこには、外の環境に対する心理的な緊張やストレスが関係しているように見えることがあります。
わが家の子どもも、長い不登校の期間、同じような状態が続いていました。
家族や友達と一緒なら買い物に行けるのですが、自分の意思で一人で外に出るとなると、急に腰が重たくなり「面倒だから、行かない」になってしまう。
理由は本人にしか分かりませんが、外の世界にいくと周りの人に緊張しているのかな?と私は感じました。
実際、今まで近所でも一人で外出することはほとんどありませんでした。
外に出るまでに積み重なっていた小さな変化
友達が遊びに来てくれる日は、一緒にコンビニへ行ったり、外で遊んだりすることもあります。
そうした時間が増えると、友達が来ない日は「つまらない日」になり、暇そうにしていることが多くなりました。
このころから、「暇だし学校行こうかなぁ」とぽつりと言うこともありました(実際には行けていませんが)。
突然訪れた行動の変化

その日は、いつもの友達の家に遊びに行く約束がありました。
これまでは送迎を必要としていたのに、その日は何も言わず、玄関で靴を履き、そのまま一人で外に出ていきました。
思わず、「え!?一人で出かけた!?」と驚き、思わず声が出ました。
私の中で、長いトンネルから抜け出すような感覚がありました。
長い不登校の時間を過ごしてきた子どもが、自分の判断で外出した瞬間でした。
それは偶然というより、積み重なってきた経験が行動として表れた結果だったように思います。
変化はあっても、不登校が解決したわけではない
外出できたからといって、すべての問題が解決したわけではありません。
朝は起きず、学校に通うこともできていない状態が続いています。
ただ、最近は別の変化も見られるようになりました。
以前は自分が悪かった場面でも黙り込んでしまうことが多かったのですが、今は間を置かずに「ごめん」と言える場面が増えています。
その様子から、無理に変わろうとしているのではなく、気持ちの整理がしやすくなってきたのではないかと感じています。
また、なんでもネガティブにとらえる正確でしたが、今はポジティブに変換できることが増え、一緒にいても辛くなりづらくなりました。
行動の変化はゆっくりですが、確かに前よりも成長を感じる場面が増えています。
親にできる関わり方について
長い不登校の経験を通して感じるのは、親が無理に行動を促さないことの大切さです。
外出や勉強、学校への復帰を急がせるよりも、安心できる環境を保つことを意識してきました。
子どもが不安を感じているときに、正解を与えることより、そばで見守る姿勢が支えになる場合もあります。
行動を決めるのは子ども自身であり、家族ができるのはその選択を尊重することだと思っています。
まとめ|子どもは自分のタイミングで動き出す
不登校の子どもが外出できないのは、能力や意欲が足りないからではないと感じています。
心理的な準備が整うまで、時間が必要なだけなのかもしれません。
その準備が整ったとき、子どもは自分の力で行動を選びます。
今回の外出は、そのことをあらためて実感させてくれました。
これからも焦らず、無理を重ねず、子どものペースを大切にしながら見守っていきたいと思います。
▶不登校の原因の全体像については、こちらの記事にまとめています。


