「好きなことだけさせてあげればいい」
不登校について調べると、よく見かける言葉です。否定はしません。実際、それで回復するケースもあると思います。
でも、好きなことだけの状態が長く続いたとき、親はどう感じるのか。そこはあまり語られていないように感じています。
うちは不登校7年目になりました。
外にはほとんど出ません。週に2〜3回、デイサービスに行くくらいです。それ以外は、食べる、トイレ、あとは寝ていることが多い。生きるうえでの「基本のき」しかこなせていない状態です。
これが、リアルな不登校の現実です。
不登校で「好きなことだけ」は本当か

結論から言うと、「好きなことだけしている」というより、「好きなことしかできない状態」に近いと感じています。
好きなことの話になると、普通に会話ができます。表情も明るくなります。でも、デイサービスや日常のことになると動けなくなる。
「好きなことはできるんだから、やろうと思えばできるのでは」と感じる場面がある一方で、実際にはそう簡単ではない。このギャップに、親としてずっと悩んできました。
学校へたまに行けるのは「行事」のときだけ。これも好きなことだけの延長線なのかな?と感じています。詳しくはこちらをご覧ください。
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一番つらいのは「無視されること」
正直に書くと、一番しんどいのは無視されることです。
声をかけても反応がない。怒っているわけでもなく、ただ何も返ってこない。この時間が積み重なると、親の気持ちが削れていきます。
「行く」と言ったのに準備をしないときもあります。迎えに来てもらう状況で、何も言わないまま動かない。結果的に直前で行けなくなることもあります。
本人にも事情があるのは頭では分かっています。それでも、現実としてつらい場面です。
あまりにもツライときはこちらから無視をしたこともありました。詳しくはこちらをご覧ください。
▶不登校「放置」1週間のリアル体験談|ほっといたらどうなる?親の本音とその後
「やらない」と「できない」の間で揺れる
中学生であれば、約束を守ること、連絡をすること、できて当たり前だと感じる場面があります。だからこそ「なぜできないのか」「このままで大丈夫なのか」と思ってしまう。それも正直な気持ちです。
好きなことしかしない、というより好きなことしかできない。でも、そう理解しようとするほど、どう関わればいいのか分からなくなります。親の気持ちが楽になるわけでもない。そこがしんどいところです。
不登校の親のしんどさはあまり語られない

不登校の話は、子ども目線のものが多いと感じます。もちろんそれは大切です。ただ同時に、親のしんどさも確かに存在します。
期待して裏切られる。関わり方が分からない。正解が見えない。長期間になるほど、こうした状態が続いていきます。
それでも「つらい」と言いにくい雰囲気があって、どこにも吐き出せないまま抱えている親は多いんじゃないかと思っています。
親のしんどさは、こちらで詳しく書いています。
▶不登校の対応が「母親ばかり」でメンタル崩壊しそう…父親との温度差が生まれる理由
▶不登校の子を持つ母親が疲れたと感じる理由と、少し心が軽くなる考え方
何が正解かはわからないけれど
正直、何が正解かは今でも分かりません。
無理に動かせば崩れることもある。でも、このままでいいとも思えない。だから今は、できるだけ崩さないことを優先しながら、少しずつ様子を見ています。
まとめ|好きなことだけの時間が、今は全部だとしても
「好きなことだけさせてあげればいい」
この言葉は一つの考え方として間違いではないと思います。ただ、それだけでは説明できない現実もあります。
不登校は、きれいごとだけでは続きません。親としてしんどいと感じることも、矛盾した気持ちを抱えることもあります。
それでも、今日も一緒に生活しています。
完璧じゃなくていい。正解じゃなくていい。今日も生きていてくれたなら、それで十分だと、私は思うようにしています。
不登校の接し方などはこちらにまとめています。
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